金沢に住まいして数十年。
芸事とは全く無縁に暮らしてきましたが、茶道が盛んな土地として知られる金沢ならではでしょうか、これまで何度かお茶を頂く機会がありました。
そのたびに見ようみまね、周りの方にも教えていただいて何とか過ごしてきましたが、せめて基本くらいは知っておきたいと思い、お稽古を始めて3年ほどたちました。
最初は長く正座していられず脂汗をかいたり、丁寧なお辞儀に気恥ずかしさを感じたりというところからでしたが、気付けばすっかりとりこに。
例えばお花。
茶席には必ず掛け軸とお花が飾られますが、お花は「茶花」といわれ、普通の(?)生け花とは花からして違っていて、日本古来の和の花、道端に生えているような楚々とした花が生けられます。そんな花ですから花屋には売られていないものがほとんどで、株を分けていただいたり、お稽古で使われた花を頂いて挿し木をしたりして増やします。
1年がかりでお世話をした高砂芙蓉やムクゲ、シュウメイギク、ジュズサンゴなどが今、次々に花を咲かせています。
それから着物。
こちらも季節ごと、素材や柄で楽しみます。
着物を着こなせれば洒脱さや美しい所作が身に付くはず!と、すっかり忘れていた着付け方を、YouTubeを先生にして思い出し、茶席にはなるべく着ていくようにしています。
興味はあるけど・・・と思っていた方、ぜひ始められてみませんか?
(TTL制作部 M.I.)