アドレスは創業以来、北陸の金沢に本拠を置いています。
首都圏や関西のお客さまを訪ねると、「今日はわざわざ金沢から!?」と驚かせてしまうこともしばしばです。ですが、意外かもしれませんが、私たちは東京や大阪をはじめ多くの地域に根づいています。
参考までに顧客所在地を色分けすると、次のグラフのようになりました(受託金額ベース)。
グラフに見えるように、東京都内の顧客からの受託が過半を占め、中央省庁のお手伝いもこなしますから、半ばアドレスは東京の会社といえるのかもしれません。同様に考えると、4分の1は関西の会社とも言えるでしょうし、またその意味では10分の1程しか北陸の会社だと言えないことになってしまいます。
インターネットや交通・物流が発達した今日、圧倒的なスピードで地域が結ばれ、テープおこし用の音源もWeb経由で瞬時に受け取れるようになりました。すでに私たちも海外の会社と提携するグローバル時代ですから、国内の本拠の所在地などは今日あまり問題ではないのかもしれません。
といっても、アドレスにとって物理的な距離はまったく意味がないわけではありません。
「距離」は、むしろアドレスに重要なモチーフを与えてくれたような気がするのです。
そもそも地域の距離を近づけるIT技術や物流システムは、ビジネス全体からすると、その一部の助けであり、単なる手段に過ぎません。どれだけ技術が発達しても、本当に必要とされるのは、トータルなスピードとコミュニケーションのはずです。このスピードとコミュニケーションについて、私たちは大都市圏との距離を意識せざるをえないからこそ、大きなモチーフとすることができた、という気がするのです。大都市の会社としてあったとすると、もしかすると、今のような姿にはならなかったかもしれません。
グラフはそんなこんなのアドレスをよく表しているのではないでしょうか。