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パワーポイントに聞け!

更新日:6月5日

テープおこしのプリンシプル5


文字おこしの依頼を受けた際にはパワーポイントなどのプレゼン資料を必ずお預かりしています。

文書資料をできるだけお預かりするのは、第一に専門用語について資料から正しい用語表記を調べ出すためですが、実は他にも理由があります。大きい理由の一つは、人の発音が不正確であることです。アナウンサーや俳優でもなければ、人が毎回必ず正しい発音できるわけではないことは仕方ありません。


不正確な発音について思いつくまま挙げてみても、たとえば、

単語の途中からあえて省略したり、

口が回らずに言い損ねたり、

言い損ねて中途半端に言い直したり、

・逆に淀みなく言い間違えたり、

・漢字や英語の読みを間違えたり、

 、、、と、細かく分類すると枚挙にいとまがありません。


皆さんもご自身の発言で思い当たるところがあったり、人の報告を聞いて感じたことがあったりしているのではないでしょうか。その言い損ねた言葉が、間の悪いことに、よりにもよって特殊な専門用語だったりすることもしばしば。よく知った内容の話を聞いているときにはほとんど気になりませんが、多くの発言でそんな「バグ」が潜んでいます。


文字おこしの仕事は、音声を地盤としていますので、真摯に音声に準拠しようとしますが、

こうした音声の「バグ」についてはそのまま文字にしても意味はありません。

そんなときに、正しい言葉を断定できる手がかりになるのが文書資料になるわけです。


アドレスは、発言者が何を話したかをしっかり聞き取るとともに、発言者がどのように言いたっかったかにも気をつけ、できるだけご利用勝手のよい文章を提供するよう努めています。今回触れているのは単語の発音レベルの問題ですが、単語の発音に止まらず、センテンスや文書全体レベルでも発言者の言いたいことに注意を払って、文章としての完成度を高めるよう工夫しているのです。


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なお、文字おこしのためとはいえ、資料をたくさん共有していただくと、それらに目を通すのにはそれなりの労力が割かれます。そのため、聞くところによると、文字おこしの委託先によっては、大量の資料の共有に躊躇したり、資料が共有されないことを気にしない会社も少なくないようです。アドレスでは逆にできるだけ多くの資料を共有させていただけるように日頃からお願いしています。


お預かりする録音、録画と共に文書資料についても厳格に管理していますので、

ぜひパワーポイントなどの文書資料もお預けください。











シリーズ「テープおこしのプリンシプル」では、テープおこしの専門業者の立場からテープおこしの実体についてご紹介します。

*プリンシプル(principle):原理、原則、行動指針の意。



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