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何でもおすすめ!その16 ~プログレッシブ・ロック

日一日と太陽の照りつけが弱まるとともに肌寒さを増していく今日この頃。近所に咲いている金木犀の花の香りも、そろそろ漂わなくなるでしょう。深まる秋の長い夜には、自然と音楽を聴く時間が多くなりますよね。


私の一番好きな音楽ジャンルは一風変わっています。プログレ(プログレッシブ・ロック)と呼ばれ、ロックのジャンルに分類されますが、クラシックのようにストーリー性のある壮大な曲や、ジャズのように細かい演奏とおしゃれな雰囲気を持つ曲など、幅広い音楽性を取り入れたジャンルです。


そのプログレの中でも私がお奨めするバンドとそのアルバムを1枚ご紹介します。プロコル・ハルム(Procol Harum)というグループの『青い影(A Whiter Shade of Pale)』(1967年)というアルバムです。











プロコル・ハルムは1967年にイギリスで結成され、同じくイギリスのロックバンド、ビートルズが全世界で社会現象を巻き起こす中、同年にデビュー曲「青い影」を発表。同曲収録アルバムは600万枚を売り上げました。プロコル・ハルムという名前や本曲名を知らなくても、メロディーを耳にしたことのある方は多いと思います。ジョン・レノンは生前、この曲は人生でベスト3に入る曲だと語っていたようです。


また、日本ポップ界の重鎮、ユーミン(松任谷由実)が大ファンで、すべてのレコードを収集し、文字通り盤面が擦り切れるまで聴いたものもあるといいます。中でもユーミンが13歳の頃に聴いた「青い影」は、2013年公開の映画『風立ちぬ』で使われたユーミンのデビュー曲「ひこうき雲」でもオマージュされていて、前年の2012年にはデビュー40周年を記念し、ユーミンの原点であるプロコル・ハルムとの夢のツアーを実現しています。


「青い影」のメロディーはバッハの「G線上のアリア」に近く、オルガンによって奏でられます。しばしば教会音楽とロック(ブルース)の融合と称され、この演奏スタイルは後の作品群にも踏襲されていくことになります。抒情と哀愁が同居し、切なさが凝縮・強調された曲です。


ここでアルバム全体を構成する各曲も簡単にご紹介します。2曲目以降にもオルガンがふんだんに使われ、1曲目同様、ブルースを基調にしたポップな曲調が続きます。ピアノの音色も使用され、5曲目「メイベル」では様々な効果音を使って楽しげな様子を表現 、6曲目「セルデス」ではベースから入り、後半はギターとオルガンが鳴り響く展開です。


それぞれの曲に独自の魅力があるとともに、同一のコンセプトによってアルバム全体に統一感を持たせています。これからの季節にぴったりの作品です。

(TTL制作部 Y.I.)


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