大人になると舌だけでなく知識や理性をもって食べ物を味わうようになるといいますが、私がそのような大人になれたかはともかくとして、ここ数年は豆腐が子どもの頃より美味しく感じるような気がします。
というわけで、昨年夏に京都の友人を伴って、嵐山にある湯豆腐の名店「竹むら」さん(http://www.tofu-takemura.com/)に行ってきました。
湯豆腐の豆腐は氷水に入った状態で運ばれてきて、茹で過ぎないように、食べるときにその都度鍋に入れます。
鍋底に敷かれた大きな昆布の上に豆腐を置いて少し待ち、豆腐がぐらりぐらりと揺れだしたら食べ頃です。
舌に乗せるとふわりと蕩けていく食感は、これまで私が知っていた豆腐のイメージを一緒に溶かしていきました。
ちなみに、こちらのお店は香り高い胡麻豆腐も有名です。
わさび醤油で頂きます。
ねっとりと濃厚な味わいで、香りもわさびに負けません。
格式高そうな店構えですが、雰囲気が和やかで女将さんも親しげに話しかけてくださるので、気軽に入れます。
京都嵐山に行かれる機会がありましたら、ぜひお立ち寄りください。
(TTL制作部 K.I.)