データ入力の仕事は、テープおこし同様、大学などの研究機関のお客さまから多くご依頼いただいています。しばらく前からの傾向ですが、研究者の方々は統計分析のソフトとしてSPSSを利用されているケースが多いように感じています。
SPSS、正確にはIBM SPSS Statisticsは、米国発の統計処理ソフトであり、名前からも分かるように現在はIBM社の商品として提供されています。日本においては、特に研究分野では押しも押されもせぬ地位を築いているようです。
データ入力について言えば、SPSSでの利用の際にはマルチアンサー(複数回答)についての処理方法がほぼ決まっています。SPSSでの用語では「2分コード化」と呼ばれる方式で、代表的な処理方法は項目を分解して[0/1]で入力する方法です(私たちはこれを「フラグ立て」方式と呼び習わしています)。
その他にもSPSSでは固有のデータの整序方式があり、決して難しくはないのですが、知らなければ処理に適うデータには整いません。
研究者の中には統計処理と言えばイコールSPSSというくらいの方も少なくないようですので、私たちも成果物の仕様には注意しているところです。