一言に「整文」といっても、話しぶりによって実際には作業内容が随分異なります。
ときに悩まされるものの一つが、意味がありそうな「話しぐせ」です。
接続語に限っても、「逆に」「ある意味で」「つまり」・・・などなど。
作業の最初には何気なく聞き流してしまうのですが、明らかに逆接でないところに「逆に」と書いた途端に???と思考回路が一旦停止状態に。あ~これは話しぐせだ!!! 気付いた時点から文章の冒頭にさかのぼって無用な「逆に」を省いていく作業が発生します。
他にも、「ある意味」という語句が「したがって」という語の代用だったり、果ては「えっと」くらいの頻度で語られてしまっていたり、また、「つまり」という言葉が冠されているわりには話題が転換しているように見え、本意を探って悪戦苦闘したりすることも。
会議のテープおこしの場合には、この話しぐせが発言者を同定できる貴重な情報源になることもあり、まったくの邪魔ものというわけではないのですが、いずれにせよ、接続語の話しぐせ一つおろそかにできません。