さまざまな発話形式
ひと口に「テープおこし」といっても、その対象には実にさまざまな発話形式があります。
この場合の発話形式とは、会議や講演、インタビューや対談、鼎談などの人が発言する仕方による区分です。変わったところでは、原稿を作成するために自分で原稿となるような内容を独白し、それを私たちがテープおこしすることもあります。
この発話形式について昨年一年間お客さまからご依頼いただいたケースについて集計してみました。発話形式を大まかに「講演」や「会議」、「聞き取り(インタビュー・ヒアリング)」「座談・対談」に区別してみると、講演形式が全体の半分弱、また会議形式が40%ほどを占めていることが分かります。
(パーセンテージは売上金額ベース)
整文・要約のご利用
わざわざ発話形式について集計してみるのは、おおよその傾向ですが、それぞれの発話形式によってテープおこしの仕様が変わってくるからです。聞き取り形式(インタビュー・ヒアリング)ならば、発言の言い損ないや「ええ」「まあ」などのフィラー(冗語)も再現した方がいいかもしれませんし、逆に講演形式のテープおこしならば、主語に適合するように述語をそろえたり、冗長で入り組んだ発言を整理してお届けしたほうがいいかもしれません。
お客さまのリクエストとして特に傾向がはっきり分かるのは、講演形式についてです。詳しく見てみると、講演形式の実に半分以上が「整文」と「要約」仕様をリクエストしていただいています。
(パーセンテージは売上金額ベース)
整文とは、文字通り、文章を整理して読みやすくするアドレス特有の仕様です。冗長な部分を割愛したり、文脈をそろえたり、最近では現場で上映しているスライドを指される「これ」「ここ」といった指示語を対象の言葉に修正したりもしています。
成果物の使い勝手の良さからリピーターが多い整文・要約仕様を一度お試しいただき、ぜひプロの文章技術をご覧ください。